サッカーの試合における”ロスタイム”と”アディショナルタイム”という呼称についてです。
サッカーの試合でファウルやケガ、選手の交代などでプレーが止まった時間を算出して前後半の最後に追加される”アディショナルタイム”ですが、
以前は”ロスタイム”という呼称が使われていましたよね。
そこでふと、「ロスタイムからアディショナルタイムに変わったのはいつからだったっけ?」という疑問が浮かび、調べてみる事に。
また、”ロスタイム”と”アディショナルタイム”の違いについてや、呼称が変わった理由についても気になったので調べてみましたので、
気になるかたは、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
アディショナルタイムとロスタイムが変わったのはいつから?
サッカーの試合に置いてファウルやケガ、選手交代などで試合が止まった時間を、
前後半の最後に追加される時間のことを”ロスタイム”と言っていたのですが、
いつの間にか”アディショナルタイム”と言われるようになり、解説やニュース記事などでも”アディショナルタイム”が主流になってますよね。
もちろん今でも”ロスタイム”と書かれてるニュース記事や、解説もありますが、いったいいつから呼称が変わったのかと気になり、調べてみると、
”ロスタイム”から”アディショナルタイム”に呼称が変わった正確な時期は、
2010年7月16日
のようです。
「えぇ~?そんなに前だった?」という声が聞こえてきそうですが、それもそのはず、
2010年7月16日に日本サッカー協会の審判委員会で”アディショナルタイム”という呼称に変更しただけで、
1部テレビ番組(スカパー!など)を除いてテレビ番組やJリーグなどでは引き続き”ロスタイム”という呼称が使われていたんですね。
2008年に行われた北京オリンピックではすでに”アディショナルタイム”という呼称が使われていたそうですが、
NHKのJリーグ中継では2013年から”アディショナルタイム”という呼称に統一されているようです。
2022年現在においても”ロスタイム”という呼称を使っているニュース記事や解説の方もいるくらいですから、あやふやな部分はありますが、
日本サッカー協会の審判委員会では2010年の7月に”アディショナルタイム”という呼称に変更されたということですね。
アディショナルタイムとロスタイムの違いは何?
”ロスタイム”から”アディショナルタイム”と呼称は変わったわけですが、そもそも”ロスタイム”と”アディショナルタイム”の違いは何なんでしょうか?
サッカーの試合は45分ハーフの90分と決まっていますが、
45分間の中でプレーが止まった時間を前後半の最後にそれぞれ追加する時間という点においての意味合いでは、
”ロスタイム”と”アディショナルタイム”に違いはありません。
そもそも”ロスタイム”という言葉は海外では使われておらず、日本だけだったんですって!
”Loss time”という英語はなく、正しくは”Loss of time”という言葉で、日本人が”of”を略して作られた和製英語で、
海外で”ロスタイム”と言っても通じないそうです。
海外のサッカーの試合においてはもともと”アディショナルタイム”という呼称が使われていて、
”additional”を直訳すると”付加的な”や”追加の”という意味なので、”additional time”ですと、”追加の時間”という意味合いですね。
ということで、日本のサッカーの試合においての”ロスタイム”と”アディショナルタイム”という意味合いにおいての違いはないということですね!
ロスタイムがアディショナルタイムに変わった理由は?
では、いったいなぜ日本でも”ロスタイム”から”アディショナルタイム”に呼称が変わったのでしょうか?
その理由が気になったので調べてみると、どうやらそこには2つの説があるようです。
1.もともと海外では”アディショナルタイム”という呼称が使われていたから、国際基準に合わせるため
2.ポジティブな言葉を使うため
1.に関してはただ単に国際基準に合わせたというものですが、ではいったいなぜ2010年あたりまで”ロスタイム”という呼称だったんでしょうかね。
その辺りの理由に関しては日本サッカー協会が発表したという情報は見つからなかったので、特に説明がなく変更されたものと思われます。
また、2.に関してはスポーツだからポジティブな言葉にしようという説で、
”ロスタイム”だと”失われた時間”というネガティブな意味合いのため、
”アディショナルタイム(追加の時間)”という呼称に変わったのではないかという説です。
これに関してはごもっともで、同点の延長戦で先に1点取った方が勝ちというルールに関して、
現在は”ゴールデンゴール”と国際的に統一されていますが、過去には”サドンデス”と呼ばれていて、
”デス”という”死”を意味する言葉が不適切だとして”Vゴール”、”ゴールデンゴール”と呼称が変更されているんですね。
このような理由からも、サッカーの試合において”ポジティブな言葉を使おう”ということに関しては日本サッカー協会の試みの一つなのかもしれませんね。
とはいえ、私も高校までサッカーをしていたので、”ロスタイム”という呼称の方が馴染みがあり、
未だに”ロスタイム”という表現を使ってしまいますので、
海外でサッカーを見る機会があった時に使わないように恥ずかしい思いをしないように気を付けなきゃですね!(汗)
※『カタールワールドカップ2022』のアディショナルタイムが長い理由や、アディショナルタイムの最長時間や、決め方などについても気になる方はこちらもチェック↓↓
アディショナルタイムとロスタイムが変わった時期や違いや理由についてのまとめ
ここまでご覧くださりありがとうございます。
サッカーの試合において、”ロスタイム”から”アディショナルタイム”に変わったのはいつからなのか?
違いや変わった理由などについてまとめさせていただきました。
”ロスタイム”から”アディショナルタイム”という呼称に変わった正確な時期に関しては、
2010年の7月に日本サッカー協会の審判委員会が変更したということでしたね。
また、言葉の意味合いとしての違いはなく、海外ではもともと”アディショナルタイム”という呼称が使われていて、
”ロスタイム(Loss time)”というのは和製英語で、日本でしか使われていなかったということでした。
”ロスタイム”から”アディショナルタイム”に変わった理由としては、
国際基準に合わせたという説と、「ポジティブな言葉を使おう」という説がありました。
とはいえ、2022年現在においても一部のニュース記事や解説では”ロスタイム”という呼称が使われているので、
日本ではまだ”アディショナルタイム”という呼称が完全に浸透しているというわけではなさそうでしたね!